1973年海洋汚染防止条約の議定書 [ IMO MARPOL 1973/78 ] の油による汚染防止の為の規則、は、タンクの洗浄により生ずるスロップ、油性残留物及び汚れたバラスト残留物を貯留する為に必要なスロップタンクを油タンカー船に備えなければならず、同第15条規則(3)項(b)は『スロップタンク内の油水境界面の迅速、かつ、正確な決定の為、主官庁により承認された有効な油水境界面検出器を備え付けなければならず、この検出器には、油と水の分離が行われ、かつ、流液を直接海中へ排出する事を目的とする他のタンクについても使用可能でなければならない。』と規定しております。
"MMC"のポータブル式タンク計測巻尺装置 MODEL. D-2401-2型は、油水境界面検出器として海洋環境保護委員会が規定した仕様書MEPC.5(XIII)に基づき主官庁により検査され、型式承認が与えられると共にIMO加盟国に回章する為の機関に報告されております。

油水境界面検出器は、EC舶用機器指令(Council Directive 96/98/EC on Marine Equipment, MED)の対象となっておりますので、MMCのMODEL. D-2401-2型は、EU加盟国等が任命する機関(Notified Body)であるDNVにより検査され、適合マーク(Wheel Mark)が与えられております。
又、このポータブル式タンク計測装置「ソニックテープ」は、危険な引火性雰囲気において使用出来る本質安全防爆認定の計測装置であり、Ex ia IIB T4の等級にて使用出来ます。

装置の構造は、JIS.1級またはUS規格の鋼製目盛尺の両側に導電線を添わせ、フッ素樹脂(テフゼル)により被覆された目盛尺電線、超音波の原理により液体・水・温度が検知出来るトリプル検知機能のソニックセンサー、及び電源電池により作動する電子回路操作盤テープリール及びストレージバレルにより構成された枠体に組み込まれており、タンカー船上において計測に使用する場合は、タンク甲板上の測深管開口端に設備されたVAPOR LOCKSに装着する事により、CLOSED(RESTRICTED)形のタンク計測装置として認められております。

[制限形計測装置の意-(参考)- THE U.S.C.G. REPORTED THAT "THE COAST GUARD MARINE SAFETY CENTER (MSC) CONCERNING USE OF A RESTRICTED DEVICE (A DEVICE WHICH PERMITS ONLY A SMALL QUANTITY OF CARGO VAPORS TO ENTER THE ATMOSPHERE) CAN BE USED TO COMPLY WITH 45 CFR PART 39.30-1(i)."